オゾン層をまもろう

オゾン層とは
 オゾン層は、成層圏の高度20km〜40km付近にあり、太陽光のうち有害な紫外線の大半を吸収しています。
オゾン層がなければ、有害な紫外線がそのまま地上に降り注ぎ生物は生存することができません。
このことから、オゾン層は「地球の宇宙服」と呼ばれているのです。
 このオゾン層が近年、フロンなどの物質により破壊されており、人の健康や生態系などに悪影響が生じる恐れがあります。

  
オゾン層破壊の状況


 オゾン層の破壊は、熱帯域を除いてほぼ全地球的に進行しており、特に高緯度地域で減少率が高くなっています。

 南極上空のオゾンホールは、1985年に報告されて以来毎年観測されており、その規模もしだいに拡大していると言われています。

 日本では、気象庁が札幌・つくば・鹿児島・那覇・南鳥島でオゾン層の観測を行っており、札幌上空ではオゾン層の減少傾向が確認されています。

オゾン層破壊の影響
人体への影響
・皮膚がんの増加
・角膜炎や白内障などの視力障害
生態系への影響
・水生生物への悪影響
・食物連鎖を通した生態系全体への悪影響
農業への影響
・植物の生長阻害
・農作物の収量減少

オゾン層破壊物質
フロン
 フロンとは、炭素・フッ素・塩素・水素の化合物の総称であり、電子部品などの洗浄剤、エアコンなどの冷媒、 断熱材を製造するときに使用する発泡剤などに使用されています。
 フロンには、オゾン層を破壊する力の強いCFC(クロロフルオロカーボン)やその代替物質でオゾン層を破壊する力の弱いHCFC (ハイドロクロロフルオロカーボン)、オゾン層を破壊しないHFC(ハイドロフルオロカーボン)があります。
 また、CFC・HCFC・HFCは、二酸化炭素の1300倍〜8500倍の温室効果があります。

オゾン層保護への取り組み
 国際的に協調してオゾン層保護対策を推進するために「オゾン層を破壊する物質に関するモントリオール議定書」(1987年)が採択され、 フロンなどの生産量等の段階的な削減を行うことが合意されました。
 1995年末にCFCの生産が全廃されましたが、過去に生産されたCFCなどが、冷蔵庫・カーエアコン等の中に相当量残されており、 これらの機器や自動車などが廃棄される際に大気中に放出されるおそれがあります。
このことから、使用済みのCFCなどを回収し、処理(破壊)することが重要になってくるわけです。

フロン回収にご協力を
 ご家庭や会社などで、冷蔵庫やルームエアコン・自動車などを買い替えたり、廃棄したりするときには、 ステッカーを表示した販売店などにフロンの回収を依頼してください。

回収・処理には費用がかかります
 フロンの回収・処理施設への運搬・保管及び破壊処理には経費がかかります。
機器を使用している方にその費用の負担をお願いすることになりますが、これは地球の環境を守るためのコストです。
皆さんのご理解・ご協力をお願いいたします。



※このページは静岡県環境部の資料をもとにつくりました





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